「MCPC award 2014」は、<ユーザー部門>と今年から新設された<プロバイダー部
門>をあわせて43 件の応募がありました。33 名の審査者が、「技術」「提供価値」「ビジネス性」「ユーザー評価」などの面から、2 週間以上の書類審査と約10 時間に及ぶ議論によって両部門の受賞者を選定しました。毎年多様な分野の優れた事例が登場する「MCPC award 」ですが、今年ならではの特徴を挙げるとすれば次の二点と考えられます。
●日本経済の活力
グランプリを獲得した矢崎エナジーシステムをはじめ、資生堂、芽室町農業協同組合、東京飲食業生活衛生同業組合などの受賞事例は、いずれも、コスト削減や省エネを超え、まさに「稼ぐためのIT 投資」といえるものでした。日本経済が、東日本大震災の衝撃から立ち直り再び活力を取り戻しつつある「明るさ」が、受賞事例にもあらわれていたと思います。
●O2O(Online to Offline)
今年の「MCPC award 」には、山口道場門前商店街振興組合の事例など、スマートデバイスを活用したO2Oの活用事例・プロダクトが数多く登場しました。単なる実験に止まらず、広告・送客の仕組みをビジネス・プラットフォームとして確立したKDDI・両備グループ(リオス)の「地域密着型O2Oサービス」も、今後のエリアマーケティングを変えていく存在として注目されます。
「MCPC award」は、モバイルコンピューティングが世の中により広く活用されて、
人々の豊かな暮らしや日本経済の拡大につながることを目指し、<ユーザー部門><
プロバイダー部門>の両輪で進化を続けていきます。