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伊那市事業内容:自治体長野県伊那市下新田3050番地URL:https://www.inacity.jp/データ活用円滑な精算① 利用予約③ 乗車データ送信買物⑤ 降車データ送信<Aさん乗車>運用車両12台(うちEV4台)通院コールセンター利用者B④ 乗車データ送信乗り合い<Bさん乗車><Cさん乗車><Aさん降車>伊那市 企画部 企画政策課 課長補佐 福澤誠氏(写真左)企画政策係 主査 田中元喜氏(右)② 配車指示買物利用者C⑥ 降車データ送信④ 降車データ送信<Cさん降車>中心市街地DATA導入活用目的モビリティの維持・強化高齢者・障碍者の移動支援テクノロジAI自動配車システム、タブレット、スマホ、AIの画像認識共創事業者<タブレット>・会計ボタン・カメラで利用登録証読取り・カメラで運賃メータ読取り⇒確認⇒OKボタン⇒完了カード<Bさん降車>Profile株式会社未来シェア株式会社マイティークラフト交通事業者と連携深め、「2つのタクシー」で移動を便利に 長野県伊那市は「新産業技術を活用して地域課題を解決する」方針のもと、様々な挑戦を続けている自治体である。公共交通の維持が難しい現状における高齢者等の移動手段確保を目指し、①中山間地域を対象に、予約に沿ってAIが最適ルートで配車する、乗合型の「ぐるっとタクシー」、②中心市街地において、昼間のタクシー利用を補助する「デジタルタクシー」の二つの事業を行っている。 ただ、自治体が公共交通分野に踏み込むにあたっては留意点もあった。 企画部企画政策課・課長補佐の福澤誠氏は次のように説明する。 「ドアツードアの移動ニーズは高いものの、乗合タクシー事業を推進しすぎるとタクシー事業者のビジネスに影響します。膝を突き合わせて相談し、ルールを定めました」 それぞれの役割を考え、2020年4月にスタートした「ぐるっとタクシー」では、平日の9時から15時、指定地域から中心市街地まで一人1回500円(障碍者・運転免許証返納者は250円)で運行している。運行管理システムは未来シェアの「SAVS」を活用した。 乗合、可変ルートなど新しいスタイルにとまどいも見られたが、体験者からの口コミで利用が広がってきた。 中心市街地内の「デジタルタクシー」も同じく条件を定め、タクシー料金を補助する仕組みとした(2023年4月から正式運行)。多くのタクシー車両が対象になるため、本人確認と精算をいかに簡単に行えるかに配慮した。 「事前利用登録者にQRコードが記載されたカードを発行しています。サービス開始から1年経っていませんが、900名以上の方にご登録いただいています」と同課企画政策係・主査の田中元喜氏は手ごたえを話す。 タクシー車内には、タブレットを活用した管理精算システム「DTaM」(マイティークラフト)を導入。乗車時に利用登録カードのQRコードをタブレットのカメラで読み取り、顧客確認を行う。降車時に実際の運賃メーターを読み取ると、運賃情報がタクシー事業者と市に共有されるので、精算業務もスムーズだ。 引き続き、市民の要望を聞きながら実情に即したシステムを見いだし、住みやすさをアップしていくとのことだ。交通弱者支援のための次世代型移動サービス図 「2つのタクシー」システムの全体像① 利用予約 ・スマホ等でのWeb予約(Aさん) ・コールセンターを通じた電話予約(Bさん) ・CATVを活用したライフサポートチャネル予約② 配車指示・ ルート案内③ 乗車データ送信利用者A10【ぐるっとタクシー】 AI自動配車システム「SAVS」周辺地域運行事業者市【市街地デジタルタクシー】 管理精算システム「DTaM」モバイルパブリック賞伊那市

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