サービス&ソリューション部門ユーザー部門豊橋市上下水道局事業内容 自治体愛知県豊橋市牛川町字下モ田29-1URL:https://www.city.toyohashi.lg.jp/water/道路や鉄道の下、通信が届きにくい金属製蓋の下でIoTを実現するため、センサと通信ユニットを分離する工夫を行った豊橋市上下水道局 上下水道局長 木和田治伸氏(中央) 水道管理課 主幹 伊藤正博氏(左)、同課 主任技師 竹下和成氏(右)6Profile 蛇口を開けば出てくるのが当たり前、使えないと一大事─生活インフラの要である水は、地下にめぐらされている水道管を通じて各戸へ送られている。 人口増、市街地の拡大とともに全国で整備された水道管は使用年数を重ねてきているが、入れ替えができるのは年に1%程度と言われている。漏水が発生した場合は、緊急の修繕対応を行う。 この漏水発見を少しでも早めるべく、工夫を続けているのが愛知県の豊橋市である。 豊橋市上下水道局が管轄する水道管は2253キロメートルに及ぶ。上下水道局長の木和田治伸氏は、「近年は既存設備の維持管理が重要な業務となっています。豊橋市には国道1号線が通っており、漏水の影響で道路陥没や断水などが起きれば 社会的影響も大きい。監視を行っているものの、人海戦術には限界があります。新しい技術が生まれれば活用して効率化を図ってきました」と、これまでの維持管理業務の状況を説明する。 豊橋市では、これまで、水道管漏水検知システムを手掛けるフジテコムのシステムを活用してきた。 「漏水時は振動が起きるので、聴診器を当てるようなイメージでセンサからデータを取り、漏水の可能性を検知できるようになりました。ただ、人が現地に行かないとデータが取れないという課題は残っていました」 水道管理課・主幹の伊藤正博氏は限られた人手で実行できる管理方法が次の課題だったと打ち明ける。 現場をよく知る維持管理担当の主任技師・竹下和成氏は、遠隔監視の実現について、折りに触れフジテコムに要望を話していたという。 漏水を遠隔で把握する際の難しさは、通信電波が届きにくい金属製蓋LTE-Mを利用した漏水事故早期対応システム導入活用目的・水道管漏水点検の効率化・発見および対応のスピード化テクノロジLTE-M、センサと通信の分離、ビッグデータ解析連携またはシステム構築維持管理を効率化したい遠隔でデータを取れないかできそうで難しいマンホール下のデータ収集フジテコム株式会社グランプリ・総務大臣賞・モバイルビジネス賞豊橋市上下水道局水道管の漏水をどう遠隔で把握するか通信を確保し、自動判定によるメール通知も
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