●目視点検では確認できない構造物の劣化を監視●タイムリーな予知保全と速やかな事後保全●屋外広告物の面板破損や色褪せ、内照光源の不点灯など● PLAN.1センシングデータが設定値を超過し安全性が低下した可能性があることを、メールでお知らせ● PLAN.2「PLAN.1」に加え、集約したデータを独自のアルゴリズムで解析し、その結果に応じて現場状況を確認した後に、適切な補修対応を提案図1 屋外広告物安全管理サービス「Signit®」の概要センサボックス屋外看板等の劣化や故障を検知するために、高機能なセンサボックスを安価な汎用品・汎用センサで開発した。加速度センサ(傾きと振動)、磁気センサ(回転)、デジタルカラーセンサ(錆びや色褪せ、破損など)をセット。sigfoxで通信を行い、電池駆動で10年間利用できる③現場へ急行し、状況確認無線(LPWA:sigfox)電池駆動・低消費電力(検知期間:10年間以上)14sigfoxサービスPLAN.2(かけつけあり)顧客の看板看板など②データ確認(急行前に連絡)朝日エティック④状況報告/適切な処置の提案顧客高機能(複数現象検知)小型・堅牢・低コスト(-20〜70℃、屋外仕様)朝日エティック株式会社 <URL>https://www.etic.co.jp/lp/signit/クラウドデータ蓄積①設定値超過のお知らせメールメール配信の有無を選択可能サービスPLAN.1①設定値超過のお知らせメール顧客Profile 広告宣伝や各種案内に役立てられている街中の屋外広告物(看板)。高所に設置されていることも多く、経年劣化や自然災害により破損、落下など事故につながるリスクもある。法令で少なくとも3年に1回の点検が義務付けられているが、日ごろから状況を見守り変化を素早く検知して対応できれば、地域、設置者、広告主ともにメリットがある。 この潜在ニーズを捉え「IoTによる屋外広告物安全管理サービス「Signit®」(サイニット)を開発したのが建設・製造等幅広く事業を展開する朝日エティックである。 看板の色褪せ・劣化を捉えるなら、AIによる画像認識の手法を真っ先に思い浮かべる。しかし、同社はその方法を選ばず、センサが取得するデータの活用を検討した。朝日エティック 取締役の原田誠氏は次のように打ち明ける。 「看板は全国に多数あり、保守に高額な費用をかけられません。画像認識は技術的には可能ですが、普及しやすさの点から、機器の交換頻度が少なく低コストで運用できる方法について研究を重ねました」 研究機関とのコラボレーションやITに詳しい専門家との交流を通じてIoTに関する知識を増やし、自社でシステム化を推進した。 10年間電池交換なしに駆動できる無線センサボックスを開発し、看板の内部に設置。クラウドサーバに送られたデータの値が設定値を超えると、顧客に自動通知するシステムを構築するに至った。 では、看板の傾きや破損、色褪せなどの状態をどのようにセンシングするのだろうか。そこでは、同社が蓄積してきた看板に関する深い知見や経験が活かされた。 技術開発センター・担当部長の島本裕已氏はその一つとして、屋外広告物に特化した光学設計を挙げる。 「看板ではLED照明最優秀賞朝日エティック株式会社活用領域・解決する課題・屋外広告物(看板)の破損や劣化の把握対象分野屋外広告・看板・自動通知テクノロジ・IoT、電池駆動の小型センサボックス、sigfox、波長や振動データの活用デバイスキーワード看板の劣化や危険をどのデータで判定するか屋外広告物の構造劣化や状態変化を遠隔管理現場のノウハウと挑戦風土がサービス化を実現IoTによる屋外広告物安全管理サービス
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