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中小企業の皆様へ 〜バックナンバー 第1回 [2006.10]

ITコーディネータ・中小企業診断士
佐藤 正幸

■第1回 「先進中小企業のIT化の落とし穴」

1.中小企業のIT化の現状

経営者にIT化を積極的に推進しようという意気込みがあるところは、90年代に人事、販売、経理業務などのシステムにかなりの投資をしている。またさらに進んでいるところは、バーコードを利用した製造現場のIT化や、モバイルパソコンを利用した営業のIT化も推進した。図1はオフコンから、パソコンさらにはモバイルによるIT化進展のイメージである。現在はパソコンが主流であるが、遠からずモバイルシステムが主流になると予想される。

2.IT化の落とし穴

ITは日進月歩であるのに対して、一般的に中小企業ではその技術を追いかけつぎからつぎと導入する人材と資力が不足している。潜在しているもっと大きな問題は、IT化を積極的に推進した経営者には「わが社はIT導入先進企業である」という思いがいまだにあること。当然このような企業では、最新のITを導入しなければならぬというトリガー(引き金)が引かれない。診断士やITコーディネータが話しても理解はされるが、納得はしにくい。従って行動しない。ややもすると、クラシックなITにしがみついた「姿焼き」が出来上がってしまう。

3.未導入企業や新興企業はこだわりなし

それに反して図2のようにIT導入企業や、新興企業はこだわりがない。どんどん最新のモバイルITを導入し活用する。いずれは、いまの最新モバイルITも陳腐化するのではないかとの懸念もある。しかし、オフコン、パソコンシステムと比べて、モバイルシステムは、「軽く、安く、こまわりがきく」点で格段に新しい技術に追従し易くなっている。

4.既導入企業はどうすべきか

オフコン、パソコンシステム導入時には、大手取引先が指南役となり、ノウハウを伝授したケースも多が、いまや海外展開などで、指南役不在となってしまっている。しかしモバイルに関しては、MCPC会員企業がいろいろな導入事例を紹介するなど支援する体制を整えている。また肝心の「資力」に関しては、国の中小企業新事業活動促進法に基づく経営革新計画(つぎのホームページ参照)へのチャレンジをお奨めしたい。ぜひ名経営者は「モバイルシステム導入」のトリガーを引いていただきたい。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/kakushin/index.html

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